フランス人とアルコール:フランス文化クラス

フランス語を勉強してきて、最近伸び悩んでいる方、
基礎もわかる、ある程度言いたいことも言えるけれど
なんとなく不完全燃焼な方。そして、
フランスの文化や歴史を知ることが大好きな貴方へ!

la classe découverte

ラ・クラス・デクーベるト

取り扱うテーマは様々です。今回は

 

フランス人とアルコール

Les Français et l’alcool

レ・フランセ・エ・ラルコール

acworksさんによる写真ACからの写真

※こちらの記事は、実際にレッスンで使用したテキストからいくつかの文章を抜粋しそのまま使用しておりますが、日本人スタッフの個人的な感想や、解説を交えて書いているブログ記事です。
実際のクラス進行と同じではありません。

フランスといえばワイン。洗練されたワイン文化などで、ワインの生産国として知られています。

まずは、ワイン以外も含めたアルコールと、フランス人の付き合い方に関する文章から見てゆきましょう。

L’alcool et les Français, c’est une grande histoire d’amour. 

ラルコール エ レ フランセ セトゥヌ グらンド イストアー ダムーる

しかし、フランスとアルコール依存症は社会問題にもなっています。

Cependant, l’alcool tue plus de 40.000 personnes par an en France. (ce chiffre est en baisse)

フランスでは、1年に4万人以上の人が、アルコールが原因で亡くなっています。

アルコールが原因の死亡というのは、アルコール依存症だけでなく、例えばアルコールに起因する肝硬変、がん、心血管疾患などでの病気などもあります。

もちろん年齢層によって死亡原因も違い、心血管疾患は高齢者に多く、若者は交通事故が多いそうです。

そして、アルコールは、タバコに次いで、”予防できる” 死亡の原因です。

L’alcool reste la deuxième cause de mortalité évitable après le tabac. 

ラルコール れステ ラ ドゥージエム コウズ ド モるタリテ エヴィタブル アプレ ル タバ

Le ministère de l’éducation nationale interdit l’alcool à l’école pour les enfants de moins de 14 ans.

1956年、フランスでは、14歳以下の子どもがアルコールを飲むことが禁じられました。

・・・ということは、それまでは14歳以下の子どもが、学校で堂々とアルコールを飲んでいたということになります。

Ce qui veut dire qu’en France, avant 1956, les enfants avaient le droit de boire de l’alcool librement à l’école.

ショックですよね。想像できますか?

Incroyable n’est-ce pas ? 

A cette époque, à la campagne des enfants allaient à l’école avec leur panier sous le bras contenant, une pomme, un morceau de pain, du fromage, du saucisson, et un demi litre de vin ou de cidre!

その時代、子どもたちは、リンゴ、一切れのパン、チーズ、ソシソン、そして、半リットルのワインやシードルが入ったカゴを腕に下げて学校に行っていた!

驚くことばかりですが、その時代には、特に驚く事でもなかったというのが、不思議ですね。

Et oui, à cette époque, la France est encore un pays peuplé en majorité de paysans.

そう、その時代には、フランスはまだ”農民の国”であった。

アルコールは、体を強くし、また体を温めるので、病気の予防として飲まれていたそうです。

確かに、少量のアルコールは体に良いと聞きます。

Autrefois, on buvait de l’alcool quotidiennement. Surtout à table.

C’était une habitude bien ancrée dans le quotidien des Français.

アルコールを飲む事は、フランス人の日常、特に食事の時にはしっかりと根付いている習慣なのですね。

フランス人は、食前、食中、食後にと、しっかり飲み分けていますよね。

まさに、グルメの国フランスらしいです。

レストランに行った時だけでなく、家庭で食事をする時にも、これを感じます。

ところで、先ほどの文章の

ancorée

は、形容詞で、ずっと残っている、しっかりと根付いていると言う意味です。

une ancorée

は、名詞で船の錨(碇)のことですので、イメージがつきやすいですね。

さて、昔は水のようにいつでも飲まれていたアルコールですが、現在は違います。

Depuis 60 ans, la consommation a beaucoup diminué dans l’hexagone

60年代以降、(アルコールの)消費はフランスで随分減った。

l’hexagone

ヘキサゴン

※土地の形がヘキサゴン(六角形)なので、フランス本土のことを、ヘキサゴン、とよく言います。

ビールやリキュールの消費量はあまり変わりませんが、ワインの消費量は昔と比べて格段に減りました。

Le vin est la boisson la plus consommée dans la population française, mais les jeunes en boivent moins.

ワインはフランスで最もよく飲まれている飲み物ではありますが、若者たちがワインを飲む量は多くないです。

Ils préfèrent la bière et les alcools forts.

若者たちは、ビールや、スピリッツなどのアルコールを好みます。

昔よりも若者のアルコールの消費量が減ったのにはいくつかの理由があります。

一つは、昔に比べて警察の取り締まりが厳しくなったことです。

« Celui qui conduit, c’est celui qui ne boit pas » 

まさに、「飲むなら乗るな、乗るなら飲むな」です。

2つ目の理由としては、一人飲みをする事が楽しく、クールだと思われていた時代が終わり、逆に一人でバーなどで飲む事は寂しい、恥ずかしい、と考える若者が増えた、という意見があります。SNSの影響で、自分のしている事が見られている、という意識が高く、イメージを気にする若者が増えたのかもしれません。

3つ目は、お金です。

どんどん国自体が豊かになっていく時代には、子どもは自分の親よりも少し裕福になっていた傾向がありました。

しかし現代では、子どもの世代は必ずしも自分の両親よりもお金を持っている訳ではないから、という意見です。

さて、それでは最後に、

Les pays où on boit le plus dans le monde.

アルコールをたくさん飲む国のランキングです。

東ヨーロッパの国々が、上位を占めています。

1La Moldavie, モルドバ
2La République Tchèqueチェコ
3Hongrieハンガリー
4La Russieロシア
5L’Ukraineウクライナ
6L’Estonieエストニア
7Andorreアンドレ
8La Roumanieルーマニア
9La Slovénieスロベニア
10La Biélorussieベラルーシ

やはり、寒いからアルコールを飲んで体を温める、という理由が一番にありそうですね。

13位に、

La Corée du Sud

韓国がランクインです。アジアの国の中では順位が一番上です。

肝心のフランスは、16位だそうですよ!


さて、今回の文化クラスは、フランス人の「仕事以外の時間」の過ごし方や、それに対する考え方でした。

ここに載せているフレーズはほんの一部です。実際のレッスンでは、フランスの文化や習慣、歴史についてのテキスト文を読みながら、理解を深めます。

さらに、参加者同士やフランス人講師とのディスカッションの時間もあります。

先生から生徒への一方的な講義で終わるのではなく、その日に発見したことや感じたことを、その場で周りの人に発信することで、実践的な語学力につながると思います。

「自分の意見をフランス語で述べる」

中級の参加者の皆さんは、もうご自分の意見をフランス語だけで言える方がほとんどですが、

もちろん初級の参加者の方で、フランス語の会話力に少し自信がない方も、講師がサポート致しますよ!

少人数の教室だからこそできる、アットホームな雰囲気で話しやすい雰囲気づくりを心がけております!