フランスと移民:フランス文化クラス

フランス語を勉強してきて、最近伸び悩んでいる方、
基礎もわかる、ある程度言いたいことも言えるけれど
なんとなく不完全燃焼な方。そして、
フランスの文化や歴史を知ることが大好きな貴方へ!

la classe découverte

ラ・クラス・デクーベるト

フランスの文化・歴史などのテーマから、フランスに対する理解を深めるクラスの紹介です。レッスンのテキスト分はフランス語でご用意しています。今回は

 

フランスの移民の歴史

※こちらの記事は、実際にレッスンで使用したテキスト文からいくつかのフレーズを抜粋しそのまま使用しておりますが、日本人スタッフの個人的な感想や、解説を交えて書いているブログ記事です。
実際のクラス進行と同じではありません。

今回のテーマは、

La France et l’immigration

レ・フランス・エ・リミグラシオン

移民問題です。

L’histoire de l’immigration peut être résumé en trois vagues.

主な移民の歴史は、3回にまとめられる。

vague

波 という意味です。その3回の波とは?

lors de la révolution industrielle.

産業革命の時

à la fin de la première guerre mondiale.

第一次世界大戦の終わり頃

après la seconde guerre mondiale.

第二次世界大戦後

移民というと、社会問題であり、国内紛争などで自国では生活できない移民を「受け入れてあげるかどうか」の討論が多くあります。
しかし、もともとは人手不足を解消するために移民を促すような協定や政策がとられた時代がありました。

19世紀のヨーロッパでは、産業革命の影響等による人口の増大や交通機関の発達などにより大規模な人口移動が起こりました。

さらに、戦争ではたくさんの男性が亡くなり、第一次世界大戦以降などは人口減少が著しく、 大量の移民を受け入れていました。

Beaucoup d’hommes sont morts à la guerre, et le besoin de main d’œuvre est très important.

しかし、短期間に外国人労働者を受け入れたため、 劣悪な環境の住宅や居住地域が生まれたり、 低賃金で過酷な労働条件でも働く労働者の出現が、 ヨーロッパの労働運動が築いてきた労働者の権利や保障を脅かす結果になったのでした。

危険な仕事は植民地からの移住者が担当しました。

また、 外国人労働者自身が次第に自分たちの権利に目覚め、 ストライキなど労働争議が発生しはじめ、 受け入れ政策の再考が求められるようになっていきました。

その後、新規の外国人労働者の受け入れが停止される 一方で、すでにフランスに住んでいる外国人の家族の合流は認められ、 妻子が呼び寄せられ、 また新たに二世が誕生していったのです。

1980年ごろには、アルジェリアからの移民を、自国に返す政策をしたりもしましたが、失敗しています。

Aujourd’hui, la France accueille chaque année plus de 200 000 immigrés légalaux sur son territoire.

今、フランスは毎年20万人の移民者を法的に受け入れています。

Mais beaucoup de questions sont posées actuellement sur l’immigration.

しかし、移民の受け入れには多くの疑問が残ったままです。


さて、今回の文化クラスは、フランスの「移民について」でした。

ここに載せているフレーズはほんの一部です。実際のレッスンでは、フランスの文化や習慣、歴史についてのテキスト文を読みながら、理解を深めます。

さらに、参加者同士やフランス人講師とのディスカッションの時間もあります。

先生から生徒への一方的な講義で終わるのではなく、その日に発見したことや感じたことを、その場で周りの人に発信することが、実践的な語学力につながるものと考えています。

「自分の意見をフランス語で述べる」

中級の参加者の皆さんは、もうご自分の意見をフランス語だけで言える方がほとんどですが、

もちろん初級の参加者の方で、フランス語の会話力に少し自信がない方も、講師がサポート致しますよ!

少人数の教室だからこそできる、アットホームな雰囲気で話しやすい雰囲気づくりを心がけております!