「タイピスト!」映画クラス

「タイピスト」

原題:populaire

タイピスト
引用:Amazon Primeビデオ、リンクはこちら

あらすじ

50~60年代名作へのオマージュをちりばめたスポ根ラブコメ

フランス映画祭で観客賞を獲得した映画。

1950年代のフランスを舞台に、タイプライター早打ちの世界大会に挑むヒロインの奮闘と恋を描いた作品。

ノルマンディーの田舎で小さな父親の雑貨店を手伝う主人公のローズ。

自分の人生を自力で切り開きたいと、得意のタイピングを生かして街の保険会社の秘書の座を手に入れる。

雇い主のルイは、タイプライター早打ち大会への出場を促す。そしてルイが厳しい指導を進める一方、ローズはルイへの恋心を芽生えさせていく……。

歴史物のような深ーい映画、というよりも、楽しく何も考えずにみれます。

主人公や周りの女性の服装も、とても可愛いですよ。

50年代のフランスのかわいらしいスカートなど・・・ワクワクしますよね。

作品情報

製作年:2012年
製作国:フランス
原題:POPULAIRE

キャスト・監督

監督:レジス・ロワンサル

製作:アラン・アタル

出演:ロマン・ドュリス、デボラ・フランソワ、ベレニス・ベジョ

会話に役立つ単語やフレーズをセリフから学ぼう

会話に役立つ単語集

嘘みたい!Tu te rends compte
解雇するdébaucher
雇うembaucher, engager
どこでもpartout
どこにも〜ないnulle part
サプライズするfaire une surprise
慎重さ、デリカシーla discrétion
面接une entretien
良い感じVraiment pas mal
それは現代的よc’est moderne
たくさんのun tas de
気をつけてお帰り下さいBon retour chez vous.
コンビニSupérette
雑貨屋さんUn bazar
〜が必要J’ai besoin de 〜

Ça s’est passé comment?

どうだった?

さて、字幕と、実際に言っているフランス語の直訳がちがうことはよくありますね。

字幕は、ほんの数秒で読む事ができる文字数、にしなくてはならないことから、言葉が省略されていたりします。

また、他の言語でのこの言い回しに相当する日本語がない、などの理由から、まったく違った方向から意訳のようになっていることも多々あります。

以下の箇所も、実際の字幕の日本語とは少しちがっていたので、おもしろい箇所でした。

Cette machine a été fait pour une famme.

このマシンは女性向きにつくられた。

A été faite pour une femme pas pour un éléphant

象のためではない。

つまり、「もっと静かに打て」ということを、言いたいのですね。

さて、主人公ローズの雇い主のルイ、その友だちは、アメリカから来てフランス人女性と結婚した男性。

アメリカ人なので、 R が発音できない、そんなアメリカなまりのフランス語を話しています。

その彼のセリフ。

Vous, les français, vous voyez  des problèmes partout.

君たちフランス人はどこでも問題をみつける


会話に役立つピックアップフレーズ①

La clé pour être une bonne secrétaire, c’est la discrétion. 

秘書の鉄則は目立たない事

秘書の面接のため、待合室で交わされる会話です。

50年代ファッションの、ワンピースやスカートを身にまとったマダムたちが集まっているシーン。第二次世界大戦の後の時代です。

Porter des lunettes est essentiel.

眼鏡をかけることは必要よ。


会話に役立つピックアップフレーズ②

Une apparence sérieuse et effacée.

真面目で地味な印象

エファセ、は、消すという動詞です(effacer)形容詞では、地味な、目立たない、のようなニュアンスで使えるんですね。

会話に役立つピックアップフレーズ③

Être secrétaire, c’est moderne.

秘書になることは、とても現代的よ。

「モダン」という言葉は現代的、今風、という意味でかつて日本でも使われていましたが、日本語としては古い言葉かもしれませんね。しかし、フランス語では「moderne モデルヌ」は若い世代の人も普通に使います。


会話に役立つピックアップフレーズ④

次のフレーズは少し長いですが、ワクワクするような一言です。

C’est rencontrer un tas de gens 

faire le tour du monde travailler pour de grands hommes.

世界を飛び回り、重要人物と仕事する

un tas deは、beaucoup deと同じ意味合いですが少しくだけたfamilier な言い方です。

面接の終わりに、ローズはこう言われます。

秘書の面接に落ちたと思った主人公のローズは、必死に雇い主のルイに訴えます。

J’ai besoin de ce travail. 

仕事が必要なんです。

この映画は、

フランスのテレビで放送されたドキュメンタリー番組を見ていた監督がタイプライターの早打ち大会を知り「スポーツにまつわるロマンチック・コメディが撮れるんじゃないか」と思い映画製作にいたった

ということです。

映画についてもっと知りたい方は、Wikipediaにどうぞ。

タイピスト!

面接が終わり、田舎に帰ったシーンで、ローズは、田舎者だから、他の女性にじろじろ見られたわ、と父の店で働く女性フランソワに報告します。

フランソワは言います。


Je parie que c’était toi la plus belle.

あなたが一番美人だったからよ。

セリフでは

J’parie

のように少し短縮してしゃべっていますが、このJe parieは、絶対〜よ、と言いたい時にフランス人はよく使うそうです。

賭ける、という動詞です。

ローズは無事に採用されますが、一週間のお試し採用です。

C’est à l’essai.

essayerは、試す、という動詞ですね。

語学教室の体験レッスンのことも、

Leçon d’essai.

お試しのレッスン

を使いますよ。


Tu te rends compte!
うそみたい!

この

Tu te rends compte

の言い方は、考えてみて、すごいことよ!のようなニュアンスで、決まった言い方としてよく使われるそうです。

ストーリーは明るく軽快な感じですが、フレーズは速いし、少し長めのものが多めです。映画のシーン、そして字幕があると、聞き取りの手助けになります。そして何より、ストーリーを楽しみながらお勉強ができますよね!

でも、フランス人講師いわく

Parfois les sous-titres ne correspondent pas.

時々、字幕はマッチしていない。

ので、ご注意を。

字幕は、直訳してしまうと長くなり読むスピードが追いつかないこともあるので、意訳されていたり、言葉が省かれていたりします。

雇い主ルイの親友、アメリカ人の男性が、

Ta nouvelle recrue?
新しい秘書?

と訊ねるシーン。

実はこのアメリカ人の男性ボブは、ルイの昔の恋人と現在は結婚しています。

そのことから、親友同士でありながら少し、ルイは男としてのライバル心を持ってボブに接していることが、ストーリーが進むうちにわかってきます。

なんだ、秘書に向いてなさそうな子だな、というニュアンスでボブが聞くと、

Elle n’est là que depuis trois jours.

彼女はまだ3日目だからね。

と、ルイはローズをかばいます。

ne〜que …の言い方です。

Elle est là depuis trois jours.

と言うよりも、より3日しか働いていないんだから、しょうがないだろう、というニュアンスが伝わってきます。


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