
もくじ
あらすじ
出版業を営むブロシャンには密かな楽しみがあった。
それはバカな人間を招待しては仲間で笑い物にするという晩餐会だ。
今回はマッチ棒の工作が趣味という税務局勤めのピニョンという男を見つけたのだが、当日ギックリ腰になり動けなくなったブロシャンはピニョンと二人きりになってしまうのだった……。
F・ヴェヴェール監督作で、ブロシャンとピニョンのやり取りと、テンポよく展開されるストーリーが面白いです。
作品情報
製作年: | 1998年 |
---|---|
製作国: | フランス |
原題: | LE DINER DE CONS |
キャスト・監督
監督:フランシス・ヴェべール
製作総指揮:アラン・ボワレ
出演:ジャック・ヴィユレ、ティエリー・レルミット、カトリーヌ・フロ
セリフからフランス語を学んでみよう
フレーズを少しだけ、ピックアップ。字幕とセリフの小さなズレが、おもしろい!
Comment est-il?
バカか?
この字幕とフランス語の文章、文字で読むとまったく違いますが,前後のセリフのつながりで、このようになっています。
つまり、本来
Comment est-il?
は、
彼はどう?どんな感じ?
という意味ですよね。でも、「バカ」に関する話題の中で、その人がどれだけバカなのか知りたくて質問している状況ですので、このように訳されています。
聞き取りができてくると、このような、字幕と実際のセリフの、ズレにも気づいてゆきます。
映画を使った学習法では、そんなところも、自分の進歩が感じられて楽しいですよね。
字幕をつける人はもちろんプロですから、より短い文字数で、セリフを「目で」見て理解しやすいよう、考えられていると思います。
でも、「私ならこう訳す!」なんていう、自分流の訳を考えるのも一つの学習法かもしれません!
Un champion du monde.
世界一のバカだ
さて、この映画のストーリーの始まりのシーン。
登場人物のブロシャンは、常日頃から、「バカ」を探しているのです。
バカを晩餐会に呼んで、話を聞き,仲間と楽しむという少し悪い趣味をお持ちです.

Il est très bête.
世界一。
こちらも、直訳は「彼はとてもバカ」ですが、
世界一、の三文字で,バカの世界一って、どんな人?見てみたい!というワクワク感も少し加えられています(あくまで個人的な解釈です・・・)
Cinquième gauche.
6階の左
マンションの部屋を電話で教えるシーンです。
「6階」なのに、なぜ
sixième
ではなく
Cinquième
「5番目の」なのでしょう?
それは、フランスでは建物の階数を数える時に、
一階は
rez-de-chaussée
として数えるからです。
日本でいうところの2階が、
premier étage
一番目の階
になります。
Bougez pas, j y vais.
そのまま、今いきます。
「バカをバカにする会」当日に、ギックリ腰になってしまったブロシャン。
来客に、インターフォンで返事をします。
ギックリ腰で動けないシーンは見るからに痛そうです・・・。
ここにピックアップしたのは、短いフレーズですが、実際のレッスンではまだまだたくさんのフレーズをピックアップしています。
ご参加される方のレベルによって、授業の内容を微調整することもあります。
順番に聞き取りにチャレンジする時には、その方のレベルにあったフレーズを割り当ててゆきます。
定員は4人の小さな教室ですが、その分、お一人お一人に合ったレッスン内容になるように心がけております。
映画クラスの進めかた
1.今月の映画を鑑賞
フランス人講師自らが、毎月、オススメ映画を選んでいます。
まず約25分間、フランス映画を鑑賞します。
ハリウッド映画はたくさんあるけれど、フランス映画はレンタルDVD屋さんにも少ないし、そもそもどれが面白いのか、わからない・・・
そんな方にも、おもしろいフランス映画の
”掘り出し物”を知るよい機会だと好評です!
2.フレーズ聞き取りにチャレンジ
聞き取れそうで聞き取れない?!
映画の中のシーンで、ナチュラルな会話を聞いてみましょう。
フランス人同士の会話では、テキストなどで習ったフレーズがそのまま出てくるのではなく、フランス人ならではの省略された言い方になってしまうことが多くあります。
ピックアップしたフレーズから、よりリアルな使い方を、少し練習するときも。
さて、次はどんな映画でレッスンするのでしょうか。お楽しみに!
定員4名までの少人数制の教室です。90分間のレッスンで、オススメの映画を知る、フランス語のセリフを学ぶ、盛りだくさんのクラス。
体験レッスンにぜひ起こし下さい!