「8人の女たち」おすすめフランス映画

引用:Tsutayaオンライン、リンク先

あらすじ、概要

1950年代のフランス。

クリスマスを祝うため、雪に閉ざされた大邸宅に家族が集うこととなった。

ちょうどその日の朝、メイドのルイーズが、一家の主マルセルの部屋へ朝食を持っていくと、彼はナイフで背中を刺され死んでいた。外から何者かが侵入した形跡はない。電話線は切られ、雪で外部との連絡を完全に絶たれた8人の女たち。

祝祭気分は一転、彼女たちは疑心暗鬼を募らせていく。やがて、互いの詮索が始まる。そして、次々と彼女たち一人ひとりの思惑や秘密が暴露されていく…。

ミュージカル仕立ての映画です

彼女たちが歌って踊って熱演する姿はもちろん、それぞれが身にまとうクラシカルで華麗な衣裳、かわいらしい雰囲気が漂うカラフルなセットなど、見どころはたくさんあります。

監督はフランソワ・オゾン。

作品情報

製作年:2002年
製作国:フランス
原題:8 FEMMES/8 WOMEN
受賞記録:2002年 ベルリン国際映画祭 銀熊賞(芸術貢献賞)

スタッフの感想

この映画は、好き嫌いがあるかもしれません。個人的にはとても好きな映画です。

現実的ではない展開やシーンもあるので、嘘くさい、と思われる方もいるかもしれません。

でも、何と言っても、フランスの有名な女優さんが共演していて、一度に見ることができる点がこの映画の特徴の一つだということは間違いないです。

せっかく8 人の女性の魅力が詰まった映画ですから、キャストをしっかり載せたいと思います。

・マミー(ダニエル・ダリュ)
  ギャビーとオーギュスティーヌの実母

・ギャビー(カトリーヌ・ドヌーヴ)
  マミーの長女で、殺害されたマルセルの妻。シュゾンとカトリーヌの母。

・シュゾン(ヴィルジニー・ルドワイヤン)
  ギャビーの長女。大学生。

・ピエレット(ファニー・アルダン)
  マルセルの妹。ストリップダンサー。

・ルイーズ(エマニュエル・ベアール)
  メイドのひとり。ポーカーフェイスな美女。

・オーギュスティーヌ(イザベル・ユペール)
  マミーの次女で、ギャビーの妹。心臓が悪い。ひねくれ者で、色気がない。

・カトリーヌ(リュディヴィーヌ・サニエ)
  ギャビーの次女、シュゾンの妹。推理小説が好きな17歳の少女。

・シャネル(フィルミーヌ・リシャール)
  メイドのひとり。レズビアン。

 

カトリーヌドヌーヴ主演ですが、他の女優さんも蒼々たる顔ぶれです。

この映画は、日本でも舞台化されているので、ご存知の方も多いのでは?と思います。

 

 

ちなみに、

日本で舞台化された時のキャストがこちらです。

 

2004年の公演では・・・

  • ギャビー(カトリーヌ・ドヌーヴ)木の実ナナ
  • シュゾン(ヴィルジニー・ルドワイヤン)佐藤江梨子
  • カトリーヌ(リュディヴィーヌ・サニエ)ソニン
  • マミー(ダニエル・ダリュ)喜多道枝
  • オーギュスティーヌ(イザベル・ユペール)安寿ミラ
  • シャネル(フィルミーヌ・リシャール)岡本麗
  • ルイーズ(エマニュエル・ベアール)毬谷友子
  • ピエレット(ファニー・アルダン)山本陽子

 

 

2011年の公演では・・・

いかがですか?

映画を観てから、私ならこの役はこの女優がピッタリだと思う!という、自分なりの日本版キャストを考えるのも、楽しいかもしれませんね。


セリフを読んでみよう

Je suis contente d’être de retour à la maison
「家に帰れて嬉しいわ〜」

休暇で実家に帰ったシーンで使っていました。
お盆休みに帰省したときに使えますね!

Je suis de retour
「ただいまー」

⇧こんなふうにも、応用できます!

さて、おばあさん役の女優さんは
ダニエル・ダリュー
なんと現在、99歳!
(映画公開時は80代でした。)

そのおばあさんが言うセリフ

Gabbie, pars avec la voiture dépêche toi!

ギャビー、車を出して!

娘のギャビー(カトリーヌ・ドヌーヴ)に、警察を呼びに行くために、急いで、車で行きなさい!というセリフです。

Ça dépend des jours
「日によるわ」

おばあさんが、足の具合を聞かれたときに答えるセリフです。さらに、

La vieillesse , c’est terrible.

年をとることはイヤなことだわ

と続けます。このフレーズは、
NHKのラジオフランセのテキストにも出てきていました。

そして、そのおばあさんに対して、娘が言うセリフが次です。

Mais maman tes jambes qu’est-ce qu’il t’arrive??

ママ、足は平気なの?

このシーンは、今まで車椅子に乗っていたおばあさんが、突然ひょこっと立ち上がってスタスタと歩き出すシーン。

娘にも嘘をついて生活していた?なぜ?と、謎が深まります。

この映画は、誰が犯人なのか?を最後まで、ドキドキしながら観ることができるストーリー。

さて、メイドのルイーズ役のエマニュエルベアールは、
「愛と宿命の泉II」に出てきたマノン役の女優さんですね。

メイドはフランス語で、
Domestique

ドメスティック
または、

Femme de chambre

ファム・デ・シャンブル

ドメスティック、の方は、少し上から目線ですので、メイドさんの目のまえで使うと少し失礼です。

あとは、小さなフレーズとして、

Allons-y!!

行きましょう!

Fermons vite!

閉めましょう!

⇧ 部屋で父親が殺されているのを見た時

物語は、いったい誰が

犯人

criminel

なのか・・最後の最後まで、ドキドキハラハラさせられます。

Je suis pressé de savoir qui est le criminel.
犯人が誰が早く知りたい!

11月の映画クラスは、おかげさまで満席となっております。

さて、12月の映画は一体どんな映画でしょうか?楽しみにしていて下さい。

 


映画クラスの進めかた

1.今月の映画を鑑賞

フランス人講師自らが、毎月、オススメ映画を選んでいます。 まず約25分間、フランス映画を鑑賞します。 ハリウッド映画はたくさんあるけれど、フランス映画はレンタルDVD屋さんにも少ないし、そもそもどれが面白いのか、わからない・・・ そんな方にも、おもしろいフランス映画の ”掘り出し物”を知るよい機会だと好評です!

2.フレーズ聞き取りにチャレンジ

聞き取れそうで聞き取れない?! 映画の中のシーンで、ナチュラルな会話を聞いてみましょう。 フランス人同士の会話では、テキストなどで習ったフレーズがそのまま出てくるのではなく、フランス人ならではの省略された言い方になってしまうことが多くあります。 ピックアップしたフレーズから、よりリアルな使い方を、少し練習するときも。

さて、次はどんな映画でレッスンするのでしょうか。お楽しみに!

定員4名までの少人数制の教室です。90分間のレッスンで、オススメの映画を知る、フランス語のセリフを学ぶ、盛りだくさんのクラス。

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