もくじ
あらすじ・ストーリー
日本でもペギー葉山やザ・ピーナッツがカバーするなど、60年代に世界中で大ヒットした名曲『ドミニク』を歌った“シスタースマイル”ことジャニーヌ・デッケルスの激動の人生を映画化した感動の音楽伝記ドラマ。
主演は「モンテーニュ通りのカフェ」のセシル・ドゥ・フランス。
監督はベルギーの俊英、ステイン・コニンクス。
1950年代末のベルギー。自由な生き方を願ったジャニーヌは、母親の押しつけに反発してギターを片手に修道院の門を叩く。
修道院での厳格な生活に戸惑いながらも、やがて音楽の才能を発揮して聖ドミニコを讃えた歌『ドミニク』を作曲する。それは評判を呼び、“シスタースマイル”の芸名でレコードデビューを果たすジャニーヌだったが…。
作品情報
製作年: | 2009年 |
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製作国: | フランス/ベルギー |
原題: | SOEUR SOURIRE |
キャスト・出演者/監督・スタッフ
監督:ステイン・コニンクス
出演:セシル・ドゥ・フランス、ヤン・デクレール、ジョー・デスール
感想
前半はとても面白く、自由奔放な主人公の生き方に爽快感を感じます。
「天使にラブソングを」のような、人々に希望を与える音楽ものの映画かと思いましたが、全く違いました。
実在した人物を描いており、激動の人生です。
後半、主人公が修道院を辞めてからは、危なっかしく、悲しく、見ていて心が痛くなります。
どなたかが「芸能界地獄物語」と表現していましたが、まさにその通り。
エンドロールにもありましたが、本人のジャニーヌ・デッケルスは、ヒットした曲の税金を払えず困窮します。稼いだのは教会やレコード会社なのに、教会やレコード会社は彼女を見捨てました。
主人公を演じているのはセシル・ドゥ・フランス、一番最近見た「モンテーニュ通りのパリ」の美しく若いウェイトレスの姿が印象的でした。
全く違う役を演じる、その演技力に驚きます。
後半、落ちぶれてからも最後の最後までマネージャーとしてそばにいてくれた男性のセリフで
「君は、自由な女と修道女の両方でいたいのか?」
とあります。
この映画の口コミをネットで読むと、主人公は自由奔放すぎる、いつも逃げてばかりでイライラする、との意見もありました。
そもそも、このような性格であったのになぜ修道女になったのか?というのは確かに疑問です。
しかし実在の人物を描いた映画は、個人的には好きです。
惨めな終わり方で、後味の悪い映画ではありますが、世界中でヒットした曲の裏側を描いたストーリーは、心を動かすものがありました。
セリフからフランス語を学ぼう
物語の冒頭は、主人公が自分の生き方について悩むセリフが多いです。
そういった、「生きる意味」を問うような言い回しが知りたい時には、この映画のセリフを活用できるかもしれません。
教会のシーンも多いので、キリスト教関係の単語も多く学べそうです。
※こちらの映画は、映画クラスでは扱っておりません。
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フランス人同士の会話では、テキストなどで習ったフレーズがそのまま出てくるのではなく、フランス人ならではの省略された言い方になってしまうことが多くあります。
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