もくじ
あらすじ・ストーリー
紙からデジタルへ、テクノロジーの進化と共に変化を迫られるパリの出版業界。
敏腕編集者のアランも、現代化に順応しようとするがどうしても割り切れない。
アランが最近出版を断ったのは、自分の恋愛体験をありのままに書きすぎて炎上する小説家レオナール。しかし実は、レオナールはアランの妻で女優のセレナと秘密の関係にある。
そしてアランも、デジタル化担当の部下と不倫の関係にあった。
作品情報
製作年: | 2018年 |
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製作国: | フランス |
原題: | Doubles vies |
キャスト・監督
監督:オリヴィエ・アサイヤス
出演:ギョーム・カネ、ジュリエット・ビノシュ、ヴァンサン・マケーニュ、クリスタ・テレ
感想
書籍のデジタル化、ネット社会化についてのフランス人の使うフレーズや、意見の言い合いのシーンは、フランス語を学習する者としては、興味深く観賞できます。
ビジネスをやっている方で、フランス語中級くらいの方は、語彙や言い回しを増やすためだけにこの映画をみるのも十分に価値はあります。
ネットによる時代の変化の議論と、夫婦・不倫などがメインテーマになって物語は進みます。
不倫を描いているのに、不思議と嫌な感じがせずさらっとしているのは、フランス映画のなせる技なのでしょうか。
秘密の関係を打ち明けるシーンは、この映画の一つの見どころです。大人の映画、という紹介のされ方をしていますが、実際に観賞してみると、確かに、一理あると思います。
ものすごく大きな事件があるわけでもなく、ドラマティックなBGMが流れて涙を誘うわけでもなく、静かな映画です。しかし、会話一つ一つが文学的で、目が(というか耳が)離せません。セリフ一つ一つを聞き逃したくない、という思いです。
大人の塗り絵が人気、などの社会現象の話が出るなど、日本と共通するフランスの現代社会を垣間見れ面白くもあります。
「オーディオブックの書籍化の声は、ジュリエット・ビノシュにお願いする」など、ファンサービス的なシーンも。(実際にジュリエットが出ているシーンにて)
映画クラスでフランス語を学ぼう
1.今月の映画を鑑賞
フランス人講師自らが、毎月、オススメ映画を選んでいます。
まず、そのレッスンで題材にするフランス映画を25分程度、鑑賞します。 ハリウッド映画はたくさんあるけれど、フランス映画はレンタルDVD屋さんにも少ないし、そもそもどれが面白いのか、わからない・・・
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2.フレーズ聞き取りにチャレンジ
聞き取れそうで聞き取れない?!
映画の中のシーンで、ナチュラルな会話を聞いてみましょう。
フランス人同士の会話では、テキストなどで習ったフレーズがそのまま出てくるのではなく、フランス人ならではの省略された言い方になってしまうことが多くあります。
ピックアップしたフレーズから、よりリアルな使い方を、少し練習するときもあります。
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