もくじ
あらすじ
パリ在住のトマ・ヴェルニア48歳。
妻子とそれなりの生活をしていた。
ある日、電車を乗り違えて降り立ったのは、もう長い間帰っていない故郷だった。母の墓参りをしたところで目眩に襲われ、気が付くと、1967年にタイムスリップし、記憶は中年の自分のまま、少年時代の自身へ姿が変わっていた。
生前の母、可愛い妹と飼い犬。かつての幸せな家族との生活を楽しむトマ。
しかしこの数日後には、父は失踪するはずなのだ。父の失踪以後、母は精神を病み、若くして亡くなるのだ。
トマは、過去を変えることができるのか。
祖母から聞く両親の秘密、過去の出来事とは。
作品情報
製作年: | 2010年 |
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製作国: | フランス/ベルギー/ドイツ |
原題: | Quartier Lointain |
キャスト・監督
監督:サム・ガルバルスキ
出演:パスカル・グレゴリー、
感想
“真面目に生きてきたが自分の意志じゃない。手遅れになる前に、やり直したい… ”
父の失踪の理由。なぜ、幸せな家庭、愛する家族を突然捨てたのか。
今映画の内容を今思い出すだけで、ギュッと心が締め付けられるよう。けれど、決して悲しいだけで終わらない映画。
こちら、日本の漫画が原作となっているようで、少し調べてみた。この原作漫画のあらすじ、フランス映画版の設定との違いを比べると面白い。
以下は元々のマンガのあらすじ
物語は1998年4月9日朝の京都駅からはじまる。主人公の中原博史は48歳、団塊の世代のサラリーマンだ。
仕事一筋で家庭のことは妻に任せ切り。この日も、前日まで出張先の京都で仕事。そのあと夜遅くまで飲んで、朝の新幹線で東京に戻るはずだった。
だが、二日酔いの居眠りから醒めたとき、彼が座っていたのは新幹線ではなく、京都から倉吉に向かう「スーパーはくと」の座席だった。
京都駅のどこかで間違えてしまったのだと中原は考えた。
だが、彼にとって倉吉はふるさと。なぜか途中下車して京都までもどる気持ちになれないまま、ふと思い出したのは、22年前に48歳で死んだ母のことだった。中原が中学2年生の時に父が突然失踪し、その後、母は女手一つで中原と彼の妹を育て上げたのだった。
倉吉の駅で降りた中原は、生まれ育った町をさまよい、気が付けば母親の墓がある菩提寺にたどり着いていた。
そして、墓前の中原は突然、現在の記憶を持ったまま、中学2年生の春にタイムスリップしてしまう。
体も中学2年生になっているのだが、記憶だけが大人になった自分なのだ。町に戻ると、町もかつての風景に変わっており、家の前には父親の姿。
中に入ると妹と祖母、そして、あの母がいた。
引用元:新聞・出版社の書評まとめ読み!読書家のための本の総合情報サイト,中野晴行の「まんがのソムリエ」
原作者の谷口ジロー紹介【フランスで人気の日本の漫画家】
フランス映画「遥かな町へ」の元となったマンガの作者、谷口ジロー氏の紹介
鳥取県出身の漫画家。
日本ではもちろん、「歩くひと」「遥かな町へ」の翻訳版が出版されてからは、フランス語圏を中心にヨーロッパで人気。(2000年代から)
フランスで芸術文化勲章シュヴァリエを受章するなど、評価も高い。
カルティエの広告(2007-2008)や、ルイヴィトンのトラベルブック(2014)の担当もした。
日本のみならず、海外、特にヨーロッパで高い人気を誇る谷口ジロー氏。
フランスのBD作家へのインタビューでも、好きな日本の漫画家をたずねると谷口ジロー氏をあげる方も多いそう。
日本で刊行されている作品は、フランスでもほとんど翻訳出版されているとのこと。「孤高のグルメ」(日本のローカルグルメを扱った作品)などもフランスでよく読まれている。
1947年8月14日生まれ。69歳没。
BDfile にも映画「遥かな町へ」についての記事がありました。
谷口ジロー氏の日本で出版された漫画を知りたい方は、ウィキペディア などをご覧ください。
この映画はどこで観れる?
ゲオ宅配レンタルで見つけました!
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ツタヤディスカスにもありました!
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4623円、中古では1200円くらいでありました。
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(上記の情報は2021年3月時点)
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