フランスの習慣【食文化】フランス人の面白い習慣や日本との違いにびっくり

フランスの食事の習慣

フランスと日本の文化の違いを発見する事は、フランス文化に興味がある方には大変興味深い事ですよね。今回は、旅行でレストランに行く時、フランス人の家庭でのホームパーティーの時など、食事にまつわるフランスの習慣についてです。フランスの食文化の習慣を日本と比べてみます。

フランス人は食事の時間が長い

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フランス人の食事の時間は長いです。1日の中で食事に充てられる時間は、フランス人は平均2時間13分。ちなみに日本人の1日の食事の時間の平均は、1時間35分だそうです。

ゆったりした食事の時間は、フランス人にとってとても重要です。

朝の朝食の時間・・・コーヒーをゆっくり飲みながら、焼きたての甘いクロワッサン・オ・ショコラを味わう。昼はたっぷりのランチ。

夜はアペリティフから始まり、おしゃべりを楽しみながら、食事を一緒にワイン、そして最後はチーズとデザートまで味わいます。

食前酒が長すぎて日本人はお腹ペコペコ

食前酒は、日本ではあまり習慣がないように思います。居酒屋に入ったら、「とりあえず一杯」が日本の食前酒みたいなものなんでしょうか。

フランス人は、家で客が来て食事をする時には、まずは食前酒(アペリティフ)と軽いつまみでひとしきり喋ります。レストランに入ったら、食事を頼む前にだいたい食前酒を何にするか聞かれます。

カジュアルなレストランでは、食前酒はカウンターバーで立ち飲み、いよいよ食事になるとテーブルに移動、という事もよくあります。

話すことが大好きなフランス人は、食前酒を飲みながら話しますが、話が盛り上がると、なかなか食事にならず、同伴した日本人はお腹ペコペコ・・な事もよくあります。

フランスのレストラン・カフェなど飲食店では待たされても怒らずに

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フランス人が日本のレストランの様子を見てびっくりする事の一つが、ウェイターの多さです。何もしないで立っているウェイターが多く、「人件費の無駄だ!」と言われます。日本人としては、十分な数の従業員を出勤させて、お客様をお待たせせずにサービスをするのは、日本の良さであると思っていますが・・

フランスでは、高級なレストランを除いて、飲食店で働く従業員の数はギリギリなことが多いようです。少しでも売り上げを上げるためです。

セルフサービス式のカフェでも、たくさん人が並んでいるのにカウンターの中はたった一人、という光景をよく見かけます。

行列に並ぶのが平気な日本人のほうがフランス人にとっては不思議

日本人は、逆にすぐに店員さんやウェイターが来てくれないと、サービスのなっていない店だ、と短気に怒り出すくせに、パンケーキやラーメンを食べるために行列に並ぶのは平気なのね、とフランス人は疑問に思うようです。

レストランでウェイターを呼ぶ時

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フランスでは、「お客様は神様」ではありません。店に入るときは店員でなく、客の方から「ボンジュール」と挨拶をする習慣があることからも、従業員と客は同等、という考えが根底にあります。

レストランでウェイターを呼ぶとき、従業員が何をしていても自分の呼びたい時に「スミマセーン!」と叫ぶ日本人を、フランス人は面白がって笑っておりました。フランスでは、ウェイターを読んで何かお願いしたいときは、じっとウェイターの方を見て、ウェイターがこちらの視線に気づいたら、軽く手を上げましょう。大声で、「エクスキューゼモアー!」と叫ばないように気をつけてください。

フランスパンは無料。お米のメニューはあまりない

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フランスのお米は、大体がタイ米です。日本ではお米を炭水化物、メインとして食べますが、フランス人にとってお米は、サラダやデザートに入っているもの。

そんなフランス人にとって、食卓に欠かせないものといえば、バゲット。フランスパンです。フランスのレストランに行けば、大抵はバゲットのカゴがテーブルに無料でサービスされます。おかわりも自由です。

パスタやメインディッシュを食べた後に、皿についたソースをつけて食べたり、食事の後にチーズと食べたり、とにかくバゲットはフランス人の食卓には欠かせないものです。

フランスのスーパーは食文化の違い発見の宝庫!日本とフランスの違いがわかる

日本のスーパーでは、野菜は袋詰めにされて売られている事が多いですが、フランスのスーパーでは、量り売りが中心です。

野菜や果物の値段は日本よりも安いです。値段も、1キロいくら、と表示されていて、買う分だけ袋に自分で入れ、測りに持っていき、重さに応じて値段を記したシールをその袋に貼ります。

乳製品のバリエーションの多さにも、びっくりします。ヨーグルトだけでも、5メートルくらいの棚が1レーン埋まっていたりします。チーズとなれば、選ぶのに困るほどです。

タルトやキッシュの生地がラップの芯のような形でくるくると巻かれている状態で買える事は、羨ましい限りです。日本では、キッシュといえばデパ地下に売っている、ちょっとしゃれた惣菜のようなイメージですが、フランスではキッシュは家庭料理です。


フランスの食文化と日本の食文化の違い、いかがでしたか?

フランス人と仲良くなったら、互いの食文化の違いについての話題になることもあるかもしれません。お互いの習慣や文化の違いを発見する事は、コミュニケーションに大切な事ですよね。