「グラン・ブルー」:フランス映画クラス

映画を見ながらフランス語を学ぶ大好評のクラス。映画のストーリーからフレーズをピックアップして学びます。 フランス映画が好きな方、フランス語の基礎が既に身についた方にオススメのクラスです。

「グラン・ブルー」 の解説・あらすじ・ストーリー

実在のダイバー、ジャック・マイヨールをモデルに、道具を使わずに潜水記録を競うフリー・ダイビングに命を懸ける二人の男の友情と、女性との恋を描いたドラマ。

イタリア人ダイバー、エンゾは、ある男を探していた。

ギリシアの海辺の町で育ったエンゾはガキ大将で、誰よりも素潜りが得意だったが、彼が唯一認めていたのが、潜水夫の息子である一人の気弱そうな少年だった。

ニューヨークで働く保険調査員ジョアンナは、自動車事故の調査でペルーの高地にいた。

そこで彼女は、氷結した湖に酸素ボンベもなしに潜水していく1人のダイバーに出会う。

ジャック・マイヨール。彼こそがエンゾが捜していた少年の成長した姿だった。驚異的な潜水能力を持ち、潜水生理学者ローレンス博士の研究対象となっている。

ギリシアでの子供時代に、潜水夫である父が潜水中の事故で死亡。大きな喪失感を抱えており、イルカだけが心の拠り所となっている。

シチリアで開催されるフリーダイビング競技会。エンゾ、ジャック、そしてジャックを追ってやってきたジョアンナの3人が出会い、運命の物語が始まる。

何人もの挑戦者たちが、まずはエンゾの記録に挑むが、あえなく敗れる。

そしてエンゾの記録を破るのは、当然ながらマイヨールだった。だが、この勝敗の後に寄せてきた荒波とは…。

グラン・ブルー」 の作品情報

製作年:1988年
製作国:フランス/イタリア
原題:LE GRAND BLEU: VERSION LONGUE

グラン・ブルー」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

監督:リュック・ベッソン

出演:ロザンナ・アークウェット、ジャン・マルク・バール、ジャン・レノ

この映画のお薦めポイント!スタッフの感想

「フランスでは、これがジャン・レノの一番有名な映画だ」とフランス人に言われて鑑賞しました。

えっ、ジャンレノの一番有名な映画(日本で)って、「レオン」じゃないの?

と思いつつ、こちらの「グラン・ブルー」を見ましたが、日本でも、一大ブームが巻き起こった、とても有名な映画だったのですよね。

見終わった後、「スイミング・プール※」を見終わった時のように、少し曖昧な終わり方にモヤモヤしてしまいました。

※「スイミング・プール」はフランソワ・オゾン監督のサスペンス映画です。映画紹介の記事はこちら

主人公は、生きてるって事?死んでしまったって事?

と、気になって気になって、またこの映画の事をずっと考えてしまうのです。

なぜフランス映画は、もやもやさせる結末の作品が多いの?!

とフランス人に聞きました所、まず開口一番に、

「日本人は、ハッピーエンドが好きだよね」

と言われました。

「フランス人は、議論が好きだ。だから、この結末は、きっとこういう意味なんじゃないか、いやこうなのではないか、と、他の誰かと議論する事も、楽しみの一つで、そのように色々想像させるような映画は良いのだ」そうです。

見た人によって、いろいろな結末があって良いという事ですかね。

でも、冷静になって考えてみると、ああこのセリフ、シーンが、結末を暗示させるものだったのだな、など、だんだんとわかってきます。

「グランブルー」は、88年の夏に公開されたインターナショナル英語版「グレート・ブルー」の50分近く長いフランス語完全オリジナル版。

この映画は、様々なバージョンがあるようです。

鑑賞後にネットで口コミを見ていましたら、

「グラン・ブルーはだらだらと無駄なシーンがあり、長い。グレート・ブルー(元々のバージョン)こそ感動的だった」

という感想がありました。

確かに、グランブルーを観た時、思わせぶりなシーンがあって、少し長いなと感じました。

例えば、潜水大会のシーンです。実際に競技に出るダイバーとは別の、競技者の安全のために海の中で待機する、いわゆるスタッフのダイバーが潜るシーン、などの、ストーリー展開には直接関係ないシーンがわりと長々とあり、物語の伏線か何かだと思ったくらいでした。

(と言っても私はグレートブルーを見ていないので、個人的にこういったシーンが長いなと感じただけで、どちらのバージョンが良いか、わかりません。)

俳優は元々英語でこの映画の中で演じており、フランス語版は後から本人たちが吹き替えをしたそうです。

監督はリュック・べッソンです。

彼は、小さい頃からスキューバダイビングに没頭していたそうですが、事故で二度と潜れなくなってしまい、その時たまたまジャック・マイヨールの記録フィルムを見て、「海に関する映画を作らなければ」と思ったそうですよ。

イルカや海が好きな方には、言うまでもなくオススメな映画です。


セリフからフランス語を学ぼう

物語の最初は、映像は白黒です。主人公ジャック・マイヨールと、エンゾーの幼少時代。ギリシャの海で、海の底に落ちたコインを拾いにゆくシーンです。

Comment tu veux qu’on partage une pièce imbécile !

どうやってコインを分ける?バカ者。

エンゾーのガキ大将っぷりが伺える子ども時代のシーンです。

この後に、主人公のジャック・マイヨールは父親を潜水の事故で失ってしまいます。海の恐ろしさがしっかりと描かれているシーンです。

そして二人は大人になり、エンゾー役を、ジャン・レノが演じています。

二人はそれぞれ、「長く息を止められる」という能力を活かし、それぞれの場所で生活をしています。

エンゾーは自分の能力を自負しながらも、ジャックの事は認めており、潜水の大会に参加をさせるためにジャックを探します。

Trouve moi le petit Français.
Trouve moi Jacques Mayol

フランス人を探せ。ジャック・マイヨールだ。

エンゾーは人の命を救い、そのお礼に大金を手にします。もらったお金で何をするか?という会話のシーンです。

Qu’est ce-que tu vas acheter ?

ケ スク トゥ ヴァ アシュテ?

何を買う?

Un rosaire pour maman, une robe pour Angelica et pour toi un costume sur mesure.

 ママにはロザリオを、妹にはドレスを。お前はオーダーメイドのスーツを買え。

Sur mesure

スー メジュる

= オーダーメードの事です。

Mesurer = 測る

イタリア人にとって、家族は何より大事とよく聞きます。
イタリアの国旗と同じ色の競技スーツを着ていたり、とても強そうなイメージなのに実はママに弱かったり、所々のシーンで、イタリア人ならでは(?)愛国精神や大家族ぶりが面白く描かれています。

さて、ジャックに恋するジョアンナは、保険の調査員で、トラックの事故の調査のために訪れた地でジャックと出会います。

次は、ジョアンナが博士と話しているシーン。

Vous allez l’envoyer sous la glace?? Il respire comment?

彼を氷の下へ?どうやって呼吸するの??

Jacques? Il respire pas.

ジャック?彼は呼吸しない。

実際に呼吸せずに何分も海に潜れる人間がいるかわかりませんが、ジャックはイルカのような能力を持って生まれた人間として描かれています。

ジャックの純朴な性格は、まるでイルカのようで、そのままそれが主人公としてのカリスマ性、魅力になっていて惹きつけられます。

余談ですが、イルカの事を家族のように愛するジャックが恋するジョアンナ役には、イルカのように少し鼻がツンとした女優が選ばれたのだと思います。

この映画全編に渡り、海の中の様子、イルカの泳ぐ姿が出てきて、とても美しいです。


映画クラスの進めかた

1.今月の映画を鑑賞

フランス人講師自らが、毎月、オススメ映画を選んでいます。

まず約20分間、フランス映画を鑑賞します。 ハリウッド映画はたくさんあるけれど、フランス映画はレンタルDVD屋さんにも少ないし、そもそもどれが面白いのか、わからない・・・

そんな方にも、おもしろいフランス映画の ”掘り出し物”を知るよい機会だと好評です!

2.フレーズ聞き取りにチャレンジ

聞き取れそうで聞き取れない?!

映画の中のシーンで、ナチュラルな会話を聞いてみましょう。

フランス人同士の会話では、テキストなどで習ったフレーズがそのまま出てくるのではなく、フランス人ならではの省略された言い方になってしまうことが多くあります。

ピックアップしたフレーズから、よりリアルな使い方を、少し練習するときも。

定員4名までの少人数制の教室です。

90分間のレッスンで、オススメの映画を知る、フランス語のセリフを学ぶ、盛りだくさんのクラス。

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