社会主義がテーマになっているという事で「ある程度難しい退屈な映画」を想像し見始めましたが、良い意味で期待を裏切られました。
子ども目線で、というところがこの映画のポイントになっていて、あまり政治に詳しくない大人にとっても、非常に見やすくなっています。
社会主義が何なのか?という根本的な説明は差し置き、まず社会主義になると、「家の中の暮らしはどうなるか」が最初に映し出されます。
社会主義がテーマになっているという事で「ある程度難しい退屈な映画」を想像し見始めましたが、良い意味で期待を裏切られました。
子ども目線で、というところがこの映画のポイントになっていて、あまり政治に詳しくない大人にとっても、非常に見やすくなっています。
社会主義が何なのか?という根本的な説明は差し置き、まず社会主義になると、「家の中の暮らしはどうなるか」が最初に映し出されます。
患者の死に向き合う医者や看護師もまた、心の整理が必要だということをまず映画の冒頭で知りました。「死ぬ前に、死よりも怖いのは、自分が死にゆく今も家族と絶縁していることらしい」と、映画の中で看護師は言います。
「人生の整理」が、どうやら映画全体のテーマになっているようです。
19世紀前半。フランスでは恐怖政治が終焉を迎え、宮廷貴族たちが自由と享楽的な生活を謳歌していた。詩人としての成功を夢見る田舎町のリュシアンは、貴族の人妻ルイーズとパリへ駆け落ち。世間知らずで無作法な彼は社交界で笑いものにされてしまう。生活のため新聞記者の仕事に就いた彼は、金のために魂を売る同僚たちに影響され、当初の目的を忘れて虚飾と快楽にまみれた世界へと堕落していく。
フランスの地方都市らしい。彼女は車を走らせている。彼女は家族を捨てて家出をしたのだろうか。
「家出をした女性の物語、のようだ」
フランス公開時にも物語の詳細は伏せられ、展開を知らない観客が、ある真実に気づいたとき、心が動揺するほど感動したという。
自分が本当に愛している人の苦しみをどういう風に周りの人が見守るか、が監督が描きたかった事とのことで、映画を見終わった後に、そういえばタイトルは「愛」であったと、見た映画の結末がずしんと心にのしかかる中でそのタイトルを思い出すと、そこに救いがある。
1968年5月、フランスの田舎の家に集まってきたブルジョワ一家の数日間の騒動を描く人間ドラマ。
「フランス最後の国父」と称されるフランソワ・ミッテラン大統領に仕えた、仏官邸史上唯一の女性料理人ダニエル・デルプエシュの実話をもとに、大統領のもとで働く女性シェフの奮闘を描くドラマ。田舎の料理を好む大統領と、主人公オルタンスの料理の田舎っぽい温かさが共鳴するシーンが、心を和ませる。
なかなか大変な状況を描いているのだが、それを重苦しい雰囲気でなく、ひょうひょうと切り抜けている主人公たちには好感が持てる。深刻になり過ぎず、コメディ要素も入れつつ進んでゆく映画なので、見やすい。そして何より、これが実話だというところで、感動は2倍増しに。
この先どうなるのだろう?ハラハラどきどきする心理戦。日常の隣にあるようなちょっとした事件や妄想から起こる小さな事件。この先どうなるの?真実は何?全体としては静かなシーンが多いのだけど、最初から最後まで目が離せず、面白かった。
静かだけど心温まる映画だった。人生のメインイベントのシーンは、自分の人生と重ね合わせて思いを巡らしたり。特に兄弟のいる人には、共感できるところの多い物語かと思う。