フランス映画/人間ドラマ

フランス映画「幻滅」

19世紀前半。フランスでは恐怖政治が終焉を迎え、宮廷貴族たちが自由と享楽的な生活を謳歌していた。詩人としての成功を夢見る田舎町のリュシアンは、貴族の人妻ルイーズとパリへ駆け落ち。世間知らずで無作法な彼は社交界で笑いものにされてしまう。生活のため新聞記者の仕事に就いた彼は、金のために魂を売る同僚たちに影響され、当初の目的を忘れて虚飾と快楽にまみれた世界へと堕落していく。

フランス映画「大統領の料理人」

「フランス最後の国父」と称されるフランソワ・ミッテラン大統領に仕えた、仏官邸史上唯一の女性料理人ダニエル・デルプエシュの実話をもとに、大統領のもとで働く女性シェフの奮闘を描くドラマ。田舎の料理を好む大統領と、主人公オルタンスの料理の田舎っぽい温かさが共鳴するシーンが、心を和ませる。

フランス映画「スペシャルズ!! 政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話」

なかなか大変な状況を描いているのだが、それを重苦しい雰囲気でなく、ひょうひょうと切り抜けている主人公たちには好感が持てる。深刻になり過ぎず、コメディ要素も入れつつ進んでゆく映画なので、見やすい。そして何より、これが実話だというところで、感動は2倍増しに。