フランスとフォアグラ

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フランスはフォアグラ大国

フォアグラはもともとフランス料理食材の1つで、世界三大珍味です。クリスマスには、各家庭では、フォアグラを食べる習慣があります。

日本でも「フォアグラ」と言えば、特別な時にしか食べないものですが、フランスでも、「祝い事の伝統料理およびご馳走」に位置付けられています。

世界の国の中で、生産量も消費量も最も多いのはフランスです。

Aujourd’hui, la France est le plus grand producteur et consommateur de foie gras.

フランスは一番の生産国・消費国です。

アメリカや中国のような大きな国よりも、フランスが一番の生産・消費国なのですね。

しかしながら、強制給餌(ガヴァージュ)を行いガチョウやアヒルを育てる生産方法が残酷だとして、批判の対象となっています。

Mais aujourd’hui, le foie gras est beaucoup critiqué par les associations qui défendent les animaux.

ご存知かもしれませんが、フォアグラは、ガチョウやカモの喉にプラスチックのチューブを入れ、飼料を胃に直接、流し込み、太らせます。

動くことも翼を広げることもできないくらい狭いケージに、ガチョウやカモを押し込めている事も、問題になっています。

フォアグラはご馳走であり、小さなトーストと一緒に食べると大変美味しいですが、しかしながら私たちは、強制肥育(ガバージュ)によって肥大させた脂肪肝を食しているわけです。

La taille du foie de l’animal est 10 fois plus grosse après le gavage.

こうした飼育方法で育てられたフォアグラは、通常の方法で育てられた動物の肝臓の10倍もの大きさになります。

しかし現在では、こうした残酷な飼育環境を改善するための対策が取られ始めています。

フォアグラの生産を批判する人は、実際にガチョウを正当な方法で飼育している様子を見に来たことのない連中だ、と主張する農家もいるほどです。

フランスもフォアグラ生産者に対し、3羽が少なくとも動き回ったり翼を広げたりできる大きさのケージ採用するよう求めるなど、行き過ぎた飼育方法は少しずつ改善されている様子です。

フォアグラはフランスではなく、エジプトが発祥の国

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フランスの食材として有名なフォアグラですが、実はエジプトが、フォアグラの発祥国です。

Le foie gras est très ancien, mais il fait parti du patrimoine culturel et gastronomique Français.

現在ではフォアグラはすっかりフランスの食材のイメージが強いので、たいへん意外です。

約5000年前のフレスコ画に、エジプト人が、ガチョウを、現在のような方法で飼育している様子が描かれています。

フォアグラと日本

日本の家庭で食べられる食材ではありませんが、しかしながら日本でもフォアグラが目につく機会が増えました。ファミリーレストランや居酒屋のメニューにも登場しています。

2014年2月、日本で初めて、フォアグラの料理コンクールが開催されました。

この「ルージエ レシピコンクール」は、フランスの大手フォアグラメーカー・ルージエ社 ( Rougié ) が「日本の料理人の腕を通してフォアグラの調理法を広めたい」として開催されたものです。


フランス文化や歴史から学ぶ「フランス文化クラス」の内容からのレポートでした。実際のクラスでは、全文がフランス語のテキストです。テキスト文から学習した後、ディスカッションの時間を設けて、フランス語で自分の意見を言い合います。

中級者向けのクラスとしてスタートした「フランス文化クラス」ですが、現在は初級クラスもあります。ぜひ実際のクラスに参加してみてくださいね。