もくじ
あらすじ
『イリュージョニスト』のシルヴァン・ショメ監督が手掛けた初の実写長編作。
両親を失ったショックで言葉を話せない青年・ポール。
ある日、彼はプルーストというマダムと出会い、失われた記憶を呼び戻す不思議なハーブティーを勧められる。
「ベルヴィル・ランデブー」のサントラで使われた楽曲「アッティラ・マルセル」に着想を得て、仏文豪マルセル・プルーストの小説「失われた時を求めて」のエッセンスも織り交ぜながら、孤独な主人公が不思議な女性との出会いから失われた過去の記憶が呼び覚まされ、少しずつ変化していく人生を描いたファンタジックな物語。
幼い頃に両親を亡くし、そのショックで言葉を話すことができなくなったポールは、伯母のもとで世界一のピアニストになるよう育てられる。友だちもいない孤独な人生を歩み、大人になったポールは、ある日、同じアパルトマンに住む謎めいた女性マダム・プルーストと出会う。
彼女のいれたハーブティーを飲むと、固く閉ざされた心の奥底の記憶が呼び覚まされていき、ポールの人生に変化が訪れる。(引用:映画.com)
作品情報
製作年: | 2013年 |
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製作国: | フランス |
原題: | ATTILA MARCEL |
キャスト・監督
監督:シルヴァン・ショメ
出演:ギョーム・グイ、アンヌ・ル・ニ、ベルナデッド・ラフォン
スタッフの感想
まず冒頭のシーンは、何と言っても双子の叔母さんがチャーミングです。
こちらのお二人、ベテランの女優さんだそうです。(ベルナデッド・ラフォンさんと、エレーヌ・ヴァンサン)
登場人物の魅力と、一体過去に何があったのだろう、という興味をそそられ、前半は進みます。
後半には、主人公の青年とその家族の悲しい過去が明らかになり、ここからまた、青年が成長する姿が見られます。
これは映画を見た後にお伝えしたい事になりますが・・・
・・・皆さんはお気づきでしたしょうか?
実は、主人公の青年、話すことができないピアニストと、その父親のファンキーなロッカーのようなヒッピーのような役は、同じ俳優が演じています。
この二人が、真逆とも思える役柄なので、私は気づきませんでしたし、俳優の演技力に圧巻でした。
今年の2月で4年目になる映画クラスですが、実は記念すべき第一回目の映画が、これです。(この時、フランス語教室はお花屋さんの中のいけばな教室のスペースをお借りしていました!)
それまで、フランス映画は数えるほどしか見たことがありませんでしたが、この映画を見た時、こんな映画があるのか、と驚きと感動でした。
こちらの映画に出会ったことをきっかけに、監督のシルヴァン・ショメの作品を探して見てみました。セリフのない、アニメーションだけのものや、パントマイム中心に描かれたものなど、やはりどこか「不思議」な印象の映画でした。
しかしながら、ただファンタジックなだけでなく、人間の心にしっかりと入り込むような、心に残る映画ばかりです。
セリフからフランス語を学ぼう
Allez allez on se concentre!
皆 集中して!
双子のチャーミングな叔母さんのセリフです。
叔母さんは、二人でどうやら社交ダンスの先生をしているようです。
社交ダンスのシーンも、何だかぼんやりとした、ゆっくりとした空気感で、とても良いシーンです。
Quand tu vas au parc, il faut écrite “parc”!
公園に行く時 こう書きなさい
これは、映画を見ながらでないとわかりずらいフレーズですね。
主人公のポールは、言葉を発することができないので、何か伝えたい事があれば、筆談になります。
この日も、公園に行く、と言いたくて、壁のボードにparcと書くのですが、一緒に住んでいる叔母さんに、スペルを注意されるのです。
映画クラスの進めかた
1.今月の映画を鑑賞
フランス人講師自らが、毎月、オススメ映画を選んでいます。
まず約20分間、フランス映画を鑑賞します。 ハリウッド映画はたくさんあるけれど、フランス映画はレンタルDVD屋さんにも少ないし、そもそもどれが面白いのか、わからない・・・
そんな方にも、おもしろいフランス映画の ”掘り出し物”を知るよい機会だと好評です!
2.フレーズ聞き取りにチャレンジ
聞き取れそうで聞き取れない?!
映画の中のシーンで、ナチュラルな会話を聞いてみましょう。
フランス人同士の会話では、テキストなどで習ったフレーズがそのまま出てくるのではなく、フランス人ならではの省略された言い方になってしまうことが多くあります。
ピックアップしたフレーズから、よりリアルな使い方を、少し練習するときもありますよ!
定員4名までの少人数制の教室です。
90分間のレッスンで、オススメの映画を知る、フランス語のセリフを学ぶ、盛りだくさんのクラス。
体験レッスンにぜひ起こし下さい!