「モンテーニュ通りのカフェ」おすすめフランス映画

引用:yahoo映画,https://movies.yahoo.co.jp/movie/329913/

あらすじ、概要

パリに実在する名門カフェを舞台に、店に集う人々の様々な人生模様を軽妙な会話劇で描き出す人情ストーリー。

主演は「スパニッシュ・アパートメント」のセシル・ドゥ・フランス。

セレブな街、パリ8区のモンテーニュ通り。田舎からやって来た女性、ジェシカは運良くカフェの名店“カフェ・ド・テアトル”で働くことに。

そんな彼女の目の前では、満たされない思いを抱えたままコンサートを迎える著名ピアニスト、

生涯のコレクションをオークションにかけようとする初老の資産家、

舞台の初日を目前にして苛立ちを募らせる女優といった面々が繰り広げる様々な人生の一瞬が切り取られていく。

予告編

作品情報

製作年:2006年
製作国:フランス
原題:FAUTEUILS D’ORCHESTRE/AVENUE MONTAIGNE

感想

憧れのパリ。

そこに降り立った、ジェシカのワクワク感。

初めて旅行でパリを歩いて回ったときの自分の気持ちを重ね、パリの素敵なカフェや風景に酔いしれます。

でも、きっとそこで生活してゆくのは、大変なことでしょうね。

(家賃も高いし、人も冷たいし、みんな忙しそうにしてるし・・・まるで慌ただしい東京の生活のよう)

一つのカフェが物語の中心として存在し、そこで働く人、カフェを毎朝飲みに来る人、カフェの近くの劇場に関わる人、など、さまざまな人生が描かれます。

個性的なキャラクター、それぞれの人間がそれぞれのドラマを繰り出してゆくので、一度にいくつものドラマを見たお得感。

一見華やかな女優も、売れっ子のピアニストも、お金持ちの老人も、みんな悩んでいて、みんなが一生懸命、生きている。

人間っていいなと思わせる、ほんわかした空気感が漂う。

平凡な日常の中の、小さな出会いがドラマを生み出すのだ。だから、きっと平凡に思える自分の日常も、実は素敵な事で溢れているのかもしれない。

そんなふうに心を温かくしてくれる映画。

そして、若くてフレッシュな主演女優も良いですが、いつも映画に深みを持たせてくれるのは、大御所俳優のしっとりとした役どころです。


フレーズをみてみよう

 Le matin je sortais du métro,

ある朝 メトロを降りると

j’arrivais à mon travail.

ホテルの仕事を見つけたの

この映画は、主人公のおばあさんが、孫に自分の若き頃、パリで働いていたことを語るところから始まります。

ノスタルジックな雰囲気が漂い始め、映画の世界に引き込まれます。

des fleurs partout. ça sentait bon dans mes chambres !

そこら中に花が飾られ部屋の香りのよかったこと

y’avait des roses sur les plateaux, des diamants sur les tables de nuit.

朝ごはんにバラが添えられ、枕にはダイヤモンド。

おばあさんは、過去のことを語っていますので、半過去を多用していますね。

 je sortais 

j’arrivais 

y’avait 

ça sentait

などです。

さて、主人公は、パリのカフェで働き始めます。

雇い主は、一見、意地悪そうな男性。

(でも、映画を見てゆくと、決して意地悪な人物ではないことがわかります。)

On ne reconnait jamais les clients! jamais!

客と話すな 分かったか!

主人公の働くカフェには、有名な客がたくさん訪れます。

les clients sont célèbres

有名な客

客たちは、カフェでは静かな時間を過ごしたいので、ミーハーな態度は慎むように、新人に注意するわけです。

Les clients veulent être tranquilles.

客たちは、静かに過ごしたい。

お客さんの中には、有名な女優もいます。

この女優さん、なんだか見たことあるなあと思いましたら、

映画クラスで扱ったことのある映画

「おかしなおかしな訪問者」

の、お姫様役、ヴァレリー・ルメルシエさんでした。

他には、「プチ・ニコラ」

のママ役でも出演されています。

この女優さんの、大物でマイペース、女優らしくもあるけれど、少し変わっていて親しみのある感じが、個人的にとても好きです。

そんな、一味も二味もある登場人物が、この映画にはたくさん出てきて、それだけで楽しめます。

そんな女優さんに対してのセリフ。

On rate jamais un épisode bravo.

毎回見てます

rater

は、

見逃す、失敗する

などの意味です。

J’ai raté mon gâteau.

失敗する

J’ai raté l’épisode.

エピソードを見逃す

などのように使います。

間に合わない、と言う意味でも使いますので、

j’ai raté le train

電車に間に合わなかった。

など、日常生活によく出てくるシチュエーションで使えますね。


映画クラスの進めかた

今月の映画を鑑賞

フランス人講師自らが、毎月、オススメ映画を選んでいます。 まず約20分間、フランス映画を鑑賞します。 ハリウッド映画はたくさんあるけれど、フランス映画はレンタルDVD屋さんにも少ないし、そもそもどれが面白いのか、わからない・・・ そんな方にも、おもしろいフランス映画の ”掘り出し物”を知るよい機会だと好評です!

フレーズ聞き取りにチャレンジ

聞き取れそうで聞き取れない?! 映画の中のシーンで、ナチュラルな会話を聞いてみましょう。 フランス人同士の会話では、テキストなどで習ったフレーズがそのまま出てくるのではなく、フランス人ならではの省略された言い方になってしまうことが多くあります。 ピックアップしたフレーズから、よりリアルな使い方を、少し練習するときも。

さて、次はどんな映画でレッスンするのでしょうか。お楽しみに!

定員4名までの少人数制の教室です。90分間のレッスンで、オススメの映画を知る、フランス語のセリフを学ぶ、盛りだくさんのクラス。

体験レッスンにぜひ起こし下さい!

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