フランス映画「ミスフランスになりたい」実際のジェンダーレスモデル出演の話題作

あらすじ

実際にパリでジェンダーレスモデルとして活躍するアレクサンドル・ヴェテールが主演。

男であることを隠してミス・コンテストに挑戦する青年の葛藤と成長を描くコメディ・ドラマ。

9歳の美少年アレックスは、教室で自分の夢を発表するときに“ミス・フランスになりたい”と正直に話してみんなに笑われてしまう。以来、夢を追うことを忘れて、いつしか本当の自分すら見失ったまま大人になったアレックス。

大人になり自分のかつての夢を思い出したアレックスは、ミス・フランスに挑むことを決意する。こうして、下宿先の個性豊かな仲間たちの助けを借りながら、アレックスの前代未聞の挑戦が始まるのだった。

作品情報

製作年:2020年
製作国:フランス
原題:MISS

キャスト・監督

監督:ルーベン・アウヴェス

出演:アレクサンドル・ヴェテール、イサベル・ナンティ、パスカル・アルビロ、ステフィ・セルマ


評価 :2/5。

感想

最初の30分はとても良かったが、そのあとはあまり楽しめなかった。

主演のアレクサンドル・ヴェテールは、確かに男性でありながら、女性のように美しく、その美しさに驚かされる。しかし、演技にはいまいちパンチ力がなく、その外見だけで映画を引っ張るのには無理がある。

コンテストに勝ってゆくサクセスストーリーで言うならば、「タイピスト!」が思い浮かぶ。「タイピスト」は主人公の粘り強さや、いかに勝つまでの過程を頑張ったか、などが描かれ、だからこそ勝利した時に感動があるものだった。(こちらは実在の人物というわけではないのだが)

この「MISS」に関しては、主人公の頑張りがあまりこちらに伝わって来ず、「男性なのに女性の大会で優勝した、というのがすごいのだ」という一点で押し切っているような気がして、主人公に感情移入できなかった。

周りの個性的な人物たちが何かワクワクさせてくれるかと思いきや、それも前半の30分のみであった。

地区大会でも、案外すんなりと勝ってしまうので、え?こんなものなの?と感じ、そこにリアリティがなく、やはりその辺りから物語がどんどん嘘っぽくなってくる。

主演のアレクサンドル・ヴェテールは、ジャン=ポール・ゴルチエなどのショーに出演するフランスの人気ジェンダーレス・モデルだそうだ。

彼のファンならば、こちらの映画は必見であるが、映画そのものとしてはパワーが足りないように思う。

ところで主人公の下宿先の主人ヨランダ役の女性、見たことあると思ったら、

『アメリ』『おかしなおかしな訪問者』『ミッション・クレオパトラ』など日本でも有名なフランス映画に数多く出演している、イサベル・ナンティだった。

公式HPはこちら


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