フランス映画「パリのどこかで、あなたと」

あらすじ

パリの隣り合うアパートメントで1人暮らしをしている30歳のメラニーとレミー。

がん治療の研究者・メラニーは、元恋人との恋愛を引きずりながらも仕事に追われる日々。

一方、倉庫で働くレミーは同僚が解雇され、昇進する罪悪感とストレスを抱える。

ストレスからメラニーは過眠症に、レミーは不眠症に陥り、それぞれセラピーに通い始める。

マッチングアプリで出会った男性たちと一夜限りの関係を繰り返すメラニー。

職場で出会った女性とデートするも距離を縮められないレミー。

出会えそうで出会えない2人の人生はどう交わるのか?

パリを舞台に不器用な男女の出会いを描いたラブストーリー。

主演は、クラピッシュ監督の前作「おかえり、ブルゴーニュへ」でも共演したアナ・ジラルドとフランソワ・シビル。

作品情報

製作年:2019年
製作国:フランス
原題:Deux moi

キャスト・監督

監督:セドリック・クラピッシュ

出演:アナ・ジラルド、フランソワ・シビル


評価 :3/5。

感想

二人の主人公が、暗い。映画の画面も、最初から薄〜暗い。

と思って見ていたが、どうやら「くすんだルックの儚い映像美」と評されるらしい。

悩みを抱えている男女が、出会えそうで出会えない。

普通の男女の普通の日常を、わざわざ映画で見てもなぁ、といつもながら思ってしまうが、フランス映画はハリウッド映画と違って、こういう「普通の日常」に視点を当てる、という作品が多いのだ。

繊細で優しい性格ゆえ、心のバランスを崩してしまった男女の孤独。

寂しさを紛らわすため、マッチングアプリやSNSで誰かとつながっても、実際に会ってみるとなんか違う。

現代の若者には共感できる点が多いのかもしれない。

日本に住む30代のバリバリ働く世代が、このような静かな映画に出会えるかどうかは不明だが。

最近見た同監督の「ニューヨークの巴里夫」のように、色々あっても最後何となく、ふわぁ〜っとした幸せ感に辿り着くのはこの映画の良いところ。


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